本当に必要なモバイルルーターを選ぶには?

更新日:2016年02月03日

「モバイルルーター」と検索すると、WiMAX2+が制限がなくて速い!キャッシュバックが多い!とたくさんのサイトが見受けられますが、ちょっと待って下さい。モバイルルーターを選ぶ前に、あなたの用途に合ったモバイル回線を選ばなくてはなりません。どのモバイル回線を使うのかを決めた後に、モバイルルーターを決めることで後悔のないネットライフを楽しみましょう。

1.モバイル回線の種類

国内で使用できるモバイル回線の種類は大きく分けて4キャリア(ドコモ・au・WiMAX・ソフトバンク/ワイモバイル)あります。回線速度・通信規制や電波の届くエリアに違いがありますので、用途に合わせて、モバイル回線を選びましょう。

2.ポイントでモバイル回線を選ぶ

一覧表にまとめても理解し難いのが最近のモバイル回線の特徴。回線速度や契約プランを見る前にまずはモバイル回線で何をしたいのかを見直しください。その上で、以下のモバイル回線で選ぶ際の基準となる3つのポイントを参考にモバイル回線を選ぶ際の参考にしてみてください。

2-1.通信速度と規制

a.見るべきポイントは「理論値」ではなく「実測値」

ドコモのCMなどで日本一速いLTE回線といったCMをやっておりますが、実際に理論値の最高速度が出ることは殆どありません。言ってしまうと、車のカタログ燃費と同じようなもので、使う条件(電波の強度、混雑度合い等)によって、大きく差ができます。大切なのは理論値の通信速度よりも、通信の安定性(速度・電波)です。

各キャリアの通信速度

UQ WiMAX docomo SoftBank ワイモバイル
規格 WiMAX 2+ LTE SoftBank 4G AXGP+LTE SoftBank 4G AXGP+LTE
下り最大速度
(理論値)
220Mbps 225Mbps 165Mbps 187.5Mbps
下り最大速度
(実測値※1)
50.9Mbps 30.7Mbps 30.9Mbps 31.4Mbps

※1.出典:株式会社クロス・マーケティンのWi-Fiルーター実速調査

また、実際に理論値の速度が出たとしても、必要な場面は殆どありません。数GBのデータファイルを常にダウンロードするような特殊な場面を除いて、通信速度が200Mbpsの場合と5Mbpsを比較しても体感的な違いはほとんどでないと思います※2。

※2.体感できる差が出にくい理由として、データ通信量が大きく関わってきます。ブラウザで閲覧する場合は、1サイトあたるのデータ量は多くても数MBです。また、動画を視聴する際も、ストリーミングと呼ばれる細切れのファイルをダウンロードしていくので、HD画質の動画(3Mbps/秒)でも、同等の通信速度以上(3Mbps程度)の通信速度があれば、不快に感じることはまずありません。

b.通信規制の内容を比較

モバイル回線の場合、通信速度の安定性だけでなく、データ通信量にも気を使わなければなりません。各キャリアごとに月間のデータ通信量を定めていたり※3、直近3日間のデータ通信量を規定値を超えた場合に通信速度の規制をかけることがあります。

・docomoの速度制限(PREMIUM 4G)

直近3日間の制限はありませんが、契約しているプランのデータ通信量(月間2GB~8GB)を超えた場合、当月中は下り速度128kbpsまで速度規制がされます。

・ワイモバイルの速度制限(Pocket WiFiプランL(アドバンスモード))

「アドバンスモード」以外では月間に7GB以上の通信をした場合、当月中は下り速度128kbpsまで速度規制がされます。3日間で約1GB以上利用時に当日6時から翌日6時まで約128Kbpsの速度規制があります。

・WiMAXの速度制限(ギガ放題プラン)

WiMAXのノーリミットモードなら、制限は一切ありません※4。「ギガ放題プラン」では、月間の制限はありませんが、3日間で約3GB以上利用時に当日の昼頃~翌日の昼頃まで約700Kbpsまで通信規制がされます。

※3.規定のデータ通信量を超えた場合、通信速度が規制されます。

※4.WiMAXは2018年までに完全停波予定。順次WiMAX2+に移行されています。

データ通信を大量にするなら「WiMAX2+」

データ通信量が月間で7GB超えるような使い方をするなら「WiMAX2+」一択です。細かい説明は、下記にまとめておりますが、月間7GBのデータ通信量の規制がないことや規制にかかった場合でも、WiMAX2+以外では「128Kbps」という全く使いものにならない程度まで落ち込みますがWiMAX2+なら「700Kbps程度」のデータ通信できますので、家の中でWi-Fi接続でPCとスマホを同時使用している場合も安心です。

2-2.サービス提供エリア

データ通信速度も大切ですが、そもそも、電波が入らなければ通信することができません。家の中や出先でインターネットを使用する際に電波が入るのかをしっかりと確認しておきましょう。

UQ WiMAX docomo Xi SoftBank(ワイモバイル)
回線種類 WiMAX2+ LTE AXGP
提供エリア 人口カバー率94% 人口カバー率100% 人口カバー率91%
備考 一部端末では有料オプションでau 4G LTEとの電波も利用できる。 Xi(クロッシィ)とFOMAのエリアが利用可。

スマホと同様に電波を利用した通信ですので、各キャリアが公表している対応エリアであっても、基地局との距離や壁といった、電波が届きにくくなる状況ですと、通信ができない可能性もあります。

通信ができる「エリア」について、順位をつけると、

ドコモ>ソフトバンク(ワイモバイル)>WiMAX

ドコモの場合、人口カバー率100%を謳っているLTE回線(Xi)を利用出来るだけでなく、Xi対応エリア外では通信速が下落するものの、3G回線(FOMAエリア)を変容できるため、対応エリアでは「Xi」に他キャリアよりもアドバンテージがあります。

一方でWiMAXは通信規格の仕組みの関係でつながりやすさはLTE回線に負けます。ですが、都市部であれば、ドコモやソフトバンク並とは行かないまでも、そこまで大きな差はありません。また、WiMAXなら、オプションでau LTE回線も使用することができますので、普段はWiMAX対応エリアにいるけど、出先で郊外や山間部に行くことが多い場合は、こちらのオプションを付けることで繋がらないといった悩みを減らすことができます。

対応エリアを重視するなら「ドコモ」

どのキャリアよりも対応エリアが広く、PREMIUM 4Gであれば、下り最大約265Mbpsと超高速のモバイル回線です。移動することが多い方や郊外(山が多いところ)に行くことが多い方にオススメのモバイル回線です。ただし、月額の費用が高い(最低でも5,000円を超える)ので「絶対に対応エリアが広くないとダメ」という方以外にはあまりオススメはできません。

また、対応エリアと通信速度を確かめたいという方には、WiMAXの「Try WiMAXレンタル」で実際の環境と同じ状況で試すことができます。

2-3.月額費用

実際に支払う料金は、各キャリアによって異なります。とくに、WiMAXやワイモバイルで契約する場合、キャッシュバックが付くことが多いので実質的な月額料金が2,000円台になることも少なくありません。

また、どのキャリアでも同様のことが言えますが、基本的に契約プランは2年縛りとなります。中途解約すると、解約違約金が必要となりますので、モバイル回線を選ぶ際は、できるだけ、速く・安く・安定している回線とプロバイダを選びましょう。

・ドコモ

月間に5GBの通信を使用する場合、割引を含めても月額が6,212円です。5GBの契約プランであれば、5GBを超えた時点で、速度が約128Kbpsまで低下します。

支払いスケジュール 1か月目 2~24か月目
料金 \10,478 \6,212

支払いイメージは「データプラン(ルーター)データMパック【HW-02G】」のプランを参考に算出しています。

・ワイモバイル

月間のデータ通信量に制限のないプラン(Pocket WiFiプランL)で契約した場合、月額が約3,992円になります。また、3日間で約1GB以上使用時に規制されるのと、契約期間が3年縛りとなりますので注意が必要です。

支払いスケジュール 1か月目 2~36か月目
料金 \7,232 \3,992

支払いイメージは「Pocket WiFiプランL (さんねん)バリュースタイル加入【Pocket WiFi 305ZT】」のプランを参考に算出しています。

・WiMAX

月間のデータ通信量に制限のない「ギガ放題プラン」で契約した場合、月額3,797円となります。どのキャリアよりも安く、しかも、キャッシュバックが35,500円付きますので、実質的に月額1,000円台(初年度)で使用することができます。

支払いスケジュール 1か月目 2~3か月目 4~24か月目
料金 \2,160 \3,797 \4,503

支払いイメージは「GMOとくとくBB WiMAX2+ (ギガ放題プラン)【Speed Wi-Fi Next WX01】」のプランを参考に算出しています。

安さと無制限で選ぶなら「WiMAX2+」

月額に関しては、WiMAXとワイモバイルが最安(データ通信量に制限のないプラン)となっておりますが、WiMAXの方が通信規制の対象が緩いのと通信規制された場合でも、約700Kbpsの通信速度があるため、WiMAXの方が総合的に見ると安くなります。

3.モバイルWi-Fiルーターの端末を選ぶポイント

回線が決まったら、ようやくモバイルルーターを選ぶ段階になります。どのモバイルルーターも基本的な機能は同じですので、以下の3点に気をつけて選ぶようにしましょう。

3-1.バッテリー駆動時間

家の中で使用される場合はあまり気にする必要はありませんが、出先でいざ使用した際に駆動時間が短いと「すぐにバッテリーが切れそう」なんて自体も考えられます。充電できる環境がない場所で多く使用される方は、できるだけ駆動時間は長いルーターを選びましょう。

3-2.サイズ/重量

モバイルルーターは常に持ちは持ち運ぶものになりますので、できるだけ小さく、かつ、軽いものを選びましょう。また、性能が同じな場合、サイズが大きいからといって、何かいいことは特にありません。

3-3.受信感度

モバイルルーターの中で一番差が出やすい部分です。同じ回線に繋いでも、片方は50Mbps出るのに、一方は10Mbpsしか出ないなんてこともあります。また、通信速度だけでなく、通信の安定性にも関わってきますので、検討している端末があれば価格コムといったサイトで「レビュー」を確認しましょう。

WiMAX2+対応の注目のルーター比較

NEC Speed Wi-Fi NEXT WX01 Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15_UQ
発売日 2015年3月5日 2014年8月1日
メーカー NECプラットフォームズ ファーウェイ・テクノロジーズ
サイズ 幅:109mm
高さ:66mm
奥行:9mm
幅:64mm
高さ:104mm
奥行:14.9mm
重さ 97g 140g
通信モード ハイスピードモード
(WiMAX2+)
○(220Mbps※) ○(110Mbps※)
ノーリミットモード
(WiMAX)
× ○(13.3Mbps※)
au LTE × ○(75Mbps※)
バッテリー(WiMAX 2+利用時) 約6.5時間 約10.8時間
接続台数 10台 10台

※.()内の通信速度は、下りの最大通信速度(理論値)です。

NEC Speed Wi-Fi NEXT WX01

各サイトでレビューされている記事動画を見ると、下りの最大速が100Mbpsを超えていることもあるため、一時的な速度は出ることが実証されていますが、電波の感度や接続の安定性に難がある口コミも多いため、電波強度が強いエリアのユーザーにオススメのモバイルルーターです。

Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15_UQ

WiMAX2+とWiMAXの通信切り替えが手動でできるため、通信量制限のない「ノーリミットモード」が使用できるモバイルルーターです。1世代前のモバイルルーターですので、WiMAX2+の最高通信速度が110Mbpsとなりますが、レビュー記事を見ても30Mbps程度が安定して出ているのと、口コミを見ても「接続が安定してる」「バッテリーが持つ」「au LTE回線が使える」といったポジティブな声が多いため、電波が弱いエリアの方にオススメのモバイルルーターです。

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